- 中国に駐在していると、
お給料を「人民元」と「日本円」
の2つの通貨でもらっている方が
多くいらっしゃいます。
そんな中、
人民元は送金できない!
中国政府は送金規制をしている!
という話をどこかから聞いて、
貯まった人民元をどうしよう・・
と、漠然とした不安をお持ちの方も
少なくないようです。
そこで今回は、
人民元の海外送金についてまとめてみました。
[目次]
- 通貨の種類 (国際通貨とローカル通貨)
- 人民元は送金できない?
- 人民元を換金する方法
- 人民元を換金する方法《納税証明がない場合》
- 人民元の海外送金についてまとめ
■ 通貨の種類
世界中には様々な通貨が発行されていて主に2種類に分類されます
① 国際通貨
国際通貨は自由で信用力のある通貨のこと。明確な基準はありませんが、
・米ドル
・ユーロ
・日本円
以上の3通貨を指して世界三大通貨
更に
・英ポンド
・スイスフラン
を足して世界五大通貨と呼ばれます。
国際通貨は自由な通貨です。世界中で取引や換金が容易にできることから流動性が高く世界中に送金することが可能です。
② ローカル通貨
もう一方はローカル通貨(地域通貨)と呼ばれます。国際通貨以外の通貨のことで一部の地域でのみ流通します。換金や取引などに制限があり流動性の低い通貨です。
中国の通貨「人民元」はローカル通貨であるため海外送金するには国際通貨へ換金する必要があります。
■ 人民元は送金できない?
人民元は送金できない
中国政府は送金規制をしている
とよく聞きますがこれは正確ではありません。正しくは、送金規制ではなく両替規制です。例えば、外国人が両替する際の1日あたりの限度額は、
外貨を人民元に両替:5,000米ドル
人民元を外貨に両替:500米ドル
*500米ドル=3,450元(2019年6月レート)
仮に10万元を換金しようとすると30日もかかる計算になります。実際にそのようにしている駐在員の方からご相談いただくこともあります。このように中国政府は送金規制ではなく両替規制をしているのです。
■ 人民元を換金する方法
500米ドル以上の人民元(3,450元*2019年6月レート)を換金したい場合はどうすればいいのでしょうか?
500米ドル未満の人民元はパスポートの提示だけで換金することができますが、500米ドル以上の人民元を換金するにはそのお金が不正に取得したものではなく納税済みであることを証明する必要があります。
具体的には、個人所得税納税証明書などの提出が必要となります。納税済みであることが証明ができたら人民元を日本円などの国際通貨に換金することができます。このように正しい手段で換金した国際通貨は自由な通貨ですので海外送金が可能です。
銀行で必要となる書類
①パスポート
②就業証明書
③労働合同
④納税証明
⑤給与証明
以上、5点が基本セットとなります。
■ 人民元の換金方法《納税証明がない》
納税前のお金を送金することは脱税行為になるため認められていません。
*お困りの場合は別途ご相談ください。
■ 人民元の海外送金 まとめ
・人民元は海外送金ができないローカル通貨で自由のないお金
・ローカル通貨を海外送金するためにはまず自由な通貨である国際通貨に換金する必要がある
・銀行で換金するためには納税証明が必要
中国の銀行は金利が高いからと、定期預金や理財で人民元運用をしている方もいらっしゃいますが、ローカル通貨での運用は流動性リスクや為替リスクなどがあります。お金も人も自由を求めるのは当然ですよね。
中国にいながらはじめられる国際通貨での運用方法について、毎月セミナーを開催しています。帰国時にトラブルにならいように、駐在中に基礎的な金融知識は身につけておきましょう。